今回、イビデン株式会社さんに電子事業についてインタビューをしました!
インタビューに参加していただいたのは、入社2年目の内田景子さんです♪
内田さんは生命応用科学科出身で、現在はパッケージ事業本部(略してPKG事業)の生産戦略チームで工場の効率化、利潤の最大化を目指して仕事をされています。
今回のインタビューでは、PKG事業の仕事内容だけでなく、PKG事業ならではの楽しさや難しさ、やりがいなども教えていただきました♪
内田さんのお話をお聞きして、初めて聞くPKG事業という仕事について理解が深まりました!
PKG事業のことを知らない方、自分に向いている職種を見つけたい方などはぜひ、下のインタビュー記事をご覧下さい!
少しでも皆さんの将来に役立つ記事になっていれば嬉しいです✧
以下の画像は当日インタビューの様子を撮影したものです。画像は少し緊張した様子ですが、内田さんのおかげで彩綾メンバーはリラックスしてインタビューすることができました!
―― 内田さんが所属する部署部門名と仕事内容を教えてください。
内田さん: PKG事業本部の事業統括部生産戦略チームに所属しております。
どのようなことをしているかと言うと、当社のPKG事業本部ではパソコンやデータセンター用サーバーの中に搭載されている緑色の基板、ICパッケージ基板と呼ばれる電子部品を作っております。
電子製部品というのは世代交代が早くどんどん複雑に進化していくため、それに合わせて工場も新しいものに変えていかなければいけません。そこで多種多様な製品が流れる工場の効率化、利潤の最大化を目指すことが私たちの仕事のミッションとなっております。工場内の課題を挙げていくことと、将来の変化に対応するために例えば市場情報やお客様からいただける情報を分析して必要なアクションを社内やお客様に提案し交渉していくのが仕事になります。
―― ご説明ありがとうございました。では、これから私たちが内田さんのお仕事について深掘りさせていただこうと思います。
―― お客様対応をする際に心がけていることは何でしょうか。
内田さん: お客様にとって見やすい、お客様が求めている資料を作成して説明することを心がけています。社内向けの資料とお客様向けの資料ではニーズや情報の細かさ、表現方法も異なるので相手に合わせた資料作りが大切だと考えています。
―― 資料作成の技術は独学で身に付けられましたか?それとも研修がありましたか?
内田さん:そうですね。基本的に資料作成はExcelやWord、Power pointなどを使います。大学時代の研究生活でExcelやPower pointは使用していましたが、実際に実用できるスキルやExcelやWordといったテクニックは入社後、配属後に覚えました。教えていただける環境もあるので大丈夫だと思います
―― コロナ禍では、打ち合わせや会議の仕方の変化などはあったのでしょうか。
内田さん:当社では定期的なリモート勤務やオンライン会議などが取り入れられました。些細な情報共有に時間がかかったりと、最初は慣れが必要な部分もありましたが、ミーティングをするために工場間移動など移動のロスは劇的に減ったりポジティブな変化が大きかったと感じています。また、お客様とは以前からオンラインでのやり取りが基本でしたのでそこに関しては大きな変化はありません。ただ直接話すと話が早いということもあるので、現場と直接話したくても話すことができない今の現状は難しい面もあります。
―― PKG事業本部生産戦略チームでは英語を使う機会はどれほどあるのでしょうか。
内田さん:海外企業がお客様となっていますので、お客様とのやり取り、会議はすべて英語になります。自分は英語が得意ではないのですが、最低限の専門用語や基本的な文法を駆使して頑張っています。英語が得意でなくても伝えようという意識と向上心があればなんとかなると思います。また、その他の通常の業務は日本語で行います。
―― ありがとうございます。英語の学習を会社が支援する制度などはありますか?それとも、ご自身で学ばれていますか?
内田さん:語学に関するサポートとして、会社で語学研修をレベルに応じて実習をさせていただいております。例えば新入社員向けの研修もありますし、中堅経営者層になってくるとさらにレベルが求められますので経営者向けの英語研修なども行っています。研修に関しては社内の常駐の講師がおりますので
サポートも手厚いですし、通信教育もありますので会社での研修だけではなく自分でさらに勉強することもできます。
―― 理系ならではの苦労などはあるのでしょうか。反対に有利だと思うことはありますか。
内田さん: 自分は化学系出身であり、現職で実際に専門知識を生かせる部分は残念ながらほとんどない状態です。また語学の面でも文系の語学専門出身の方々のナチュラルイングリッシュには圧倒されるものがあり絶賛今勉強中になります。しかし、仕事の進め方や会議の提案や発表の場面で、大学時代の実験計画を立て、それを実験実行する研究のフロー、学会や定期の進捗報告などでの発表経験が役に立ってると感じます。また、配属当初は自社製品の知識がほぼゼロからスタートしたんですが、製品の作り方や工場機械について理解する時に化学のバックグラウンドがあることは有利に働くことがあります。
―― 技術系のお客様対応は自社の技術力と製品を理解して打ち合わせや会議を行う必要があると思いますが、製品に使われた技術を理解するために、実際に現場で製品を見たり、開発者と話をしたりすることはありますか。
内田さん:自分は技術系の営業職ではないので売り込むことはしないんです。ただし、チームのミッションのひとつに将来の変化に合わせて必要なアクション(どういう機械を導入していく必要があるのかなど)を社内に発信するというものがあります。発信するためには、それぞれの設備、工場の機械のことを知った上で工場バランスを考える必要があるので、頻繁に各工程、設備の技術部や開発部の担当者と会話したり、実際に現場に行ってリスクがないかの把握に努めています。もちろんご質問の通りお客様との交渉においても自社の現状把握をしていることはとても重要になってきます。
―― 質問へのお答えありがとうございました。では、次は学生から集めた質問にお答えしていただこうと思います。
―― お客様対応は大変だと聞きますが、実際に経験してどう感じますか。
内田さん:皆さんは残業が多いイメージを持っているのかなと思うのですが、忙しい時期とそうでない時期があります。お客様の要求ややり取りの中でここまでに回答が欲しいなどがお客様の都合を優先して忙しくなることもあります。しかし逆に言えばおおよそのスケジュールが前もってわかるので計画的に仕事を進められます。
―― 忙しい時期の平均残業時間はどれくらいですか?
内田さん:実際の営業職と私の職種では少し違うところもありますが、30時間から40時間ぐらいです。
―― 結構たくさん残業されているのですね。
内田さん:はい。しかし、忙しくないときは少ないので波がありますね。会社全体の残業時間の月平均も25時間程です(2019年度実績)。
―― PKG事業本部生産戦略チームの楽しさや難しさ、またやりがいを教えてください。
内田さん:仕事の楽しさ、醍醐味としては、自分たちの分析結果や提案したことが工場を作っていくという感覚を肌で感じとれるところです。具体的に言うと将来の変化などを分析したものが机上の空論で終わるのではなく実際に工場に入り、現場でその変更や改善をし、他部署と協力しながら見届けられる点にやりがいや楽しさを感じます。そのぶん他部署との協力や情報収集は必須です。また、自分たちの出したデータで経営判断が下されることもありますのでプレッシャーや難しさもあります。その他、お客様との交渉は繊細な表現が求められることもあり、責任を持って仕事をやり遂げるという点でも少し大変さがあります。
――PKG事業本部生産戦略チームは個人で仕事をすることが多いでしょうか。それともチームで仕事をすることが多いのでしょうか。
内田さん: そうですね。チームで動くことが多いです。仕事の流れとしては工場で対応するいろんな工程に対して、それぞれに担当がついて他部署と協力しながら業務を遂行します。個人で仕事を進める部分もありますが、それをもとに全体で報告して最後に方針を決めていく形ですね。
――PKG事業本部生産戦略チームは、どんなスキルや思考を持った人に向いている職種だと思いますか。
内田さん:まずはコミュニケーションを積極的に取れる人が向いていると思います。他の部署でも言えるこですが、コミュニケーションが上手い下手ではなくて様々な部署の様々な階級、自分より目上の人だったり目下の方と会話はしていく必要があるので積極的な人が向いています。また分析したり大きなデータを扱うことが多いのでそのデータを扱うことが苦手じゃないなという方にもおすすめです。
――PKG事業本部生産戦略チームについて入社前と入社後のギャップがあれば、教えてください。
内田さん: 配属前はあのお客様とやり取りしたり一日中パソコンに向かっていなきゃいけないのかなというイメージがありました。また、自分の英語力で通用するか、大学で学んだ化学は活かせないかもしれないという不安が大きかったんですが、実際は現場に入って設備のことを見る機会も多く、また先ほどお答えしたように専門知識と違う部分では大学で学んだことは生かされていると感じることもあるので自分にとっては良いギャップがありました。
――PKG事業本部生産戦略チームにおいて、学部、修士、博士といった学歴の違いは関係あるのでしょうか。
内田さん:先程お答えした内容とかぶるところもあるんですが、研究生活での経験が活かせる部分がとても大きいと思います。とはいえこの職場に限らず大学での専門が直接仕事内容に関わっている方人の方が圧倒的に少ないのではないかなと思います。ですので入ってから自分の大学で学んだことがどれほど関わっているかというよりは入ってから配属された部署の仕事でどう向き合っていくか何を学んでいくかっていうマインドの方が重要だと働いてみて感じました。
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最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
この記事を読んで、PKG事業という職種の理解が深まっていると嬉しいです。
インタビューにご協力いただいたイビデン株式会社のみなさん、本当にありがとうございました!
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