生産技術職についてインタビューを行いました!

今回、トヨタ紡織株式会社さんに生産技術職についてインタビューしました!

インタビューに参加していただいたのは、名工大OG入社2年目の村田亜美さんです♪

村田さんは環境材料工学科出身で、現在はユニット事業部 生産技術部門で、生産技術職に携わっています!

今回のインタビューでは、生産技術職の仕事内容はもちろん、生産技術職に必要なスキルどのような人が向いているのかやりがい大変なことなども教えていただきました!


村田さんのお話をお聞きし、

生産工程を考えるだけではなく量産しやすい製品にするために、様々な部署へコミュニケーションを取り、一から製品を見ていく

という生産技術職ならではのモノの見方にとても興味を持ちました。


生産技術職に興味のある方どんなことをしているのか気になる方自分に向いている職種を見つけたい方はぜひ、下記のインタビュー記事をご覧ください!

少しでも皆さんの将来に役立つ記事になっていれば嬉しいです✨


↓↓↓以下、インタビュー内容↓↓↓


ー 村田さんが所属する部署部門名と仕事内容を教えてください。

村田さん:エンジンに送り込まれる空気を綺麗にするフィルターを生産するユニット事業部の生産技術部門で働いています。現在は、1日かけて“トライ”と呼ばれる作業で製品を試作し、評価をしてデータ化した結果をチームで話し合い、次にどうしたら良いかを考え、条件を変えて再度トライするという1週間のサイクルで業務を行っています。生産技術という部門ですが、開発のような仕事も行っています。1日、評価をしている日もあれば、試作やデータ処理をしている日もあり、日によって働き方は様々です。


―― ご説明ありがとうございました。では、これから私たちが村田さんのお仕事について深堀りさせていただこうと思います。


ー 製品の設計段階で、生産技術の観点から設計図の見直しを行うことがあると思いますが、その際、設計の知識はかなり必要となるのでしょうか? また、生産工程で作りやすい設計図とは、一概に決まっているのでしょうか。

村田さん:そうですね、設計というより図面を見る知識は必要になると思います。私自身、機械系の専攻ではないため図面など見たことがなかったのですが、そのような状態でも1年目から丁寧に教えてもらい、現在の業務に取り組めているので、(図面を見る知識がないことの)心配はしなくて良いと思います。

生産工程で作りやすい設計図については、新製品を作る際、過去にあった生産の経験から設計の方々に『このような図面にしてほしい』と依頼することはありました。

ー そのような図面の変更について、快く受け入れていただけたのでしょうか?

村田さん:その時は特に問題が発生することもなく、受け入れていただけました。しかし、内容によっては難しいと言われてしまうこともありました。


- 需要予測、生産計画、在庫管理といった業務も生産技術部門に含まれるのでしょうか?

村田さん:在庫の管理や生産高の計算などは”製造部”の方で行っていただいています。また、製品を作るのに必要な材料を揃える”調達部”、その材料を管理する”工務部”などあるので、私たちがメインとなるわけではないですが、仕事をする上で製造の方などそれぞれに情報を聞きに行ったりすることはあります。ただ、生産工程を考える際は、需要予測の情報を集めることもあります。


ー 仕事のイメージとして製品を作り出す工程を考える職種だと思っていますが、その製品自体に関わりたいと思うことはないのでしょうか?

村田さん:そうですね、私は現段階で製品に直接関わりたいと思ったことはないです。質問にあったように、生産技術は生産工程を考え組み立て、そこから初めて製造の方に製品を作ってくださいと言う、製品を次へ引き渡す仕事だと思っています。工程を考えることで世に製品を出せるので、そこにやりがいを感じています。


- 学生時代に行った経験で生産技術の仕事に活かされていることはありますか?

村田さん:学業の面ですと、実験や研究室での経験で資料作りやデータの処理として定性的、定量的に考える力が普段の業務に活かされていると感じます。学んできたことが現在の仕事に活かせているかは分かりませんが、考え方や取り組み方などは活かされていると思います。

- 学業以外での経験で活かされていることはありますか?

村田さん:生産技術の仕事は1日中デスクワークをするということはなく、現場に出向くことが多いので行動力が求められます。そこで、学部4年生の時に語学に興味があり、短期留学をした経験から何事にも積極的に行動できることが活かされていると感じています。


- 就職後、数年経った後の部署異動で生産技術部門に異動してくる方の傾向などはありますか? 例えば、設計部門にいた方が異動してくることが多いやこのような経験を積んだ方が多いなど、あれば教えていただきたいです。

村田さん:元々あまり部署異動がないので、基本的には昔から生産技術に努めている方しかいないです。ただ、設計の部署から来たという方も少ないですが、います。


ー 海外に工場があると、海外へ行く頻度が高いイメージがあるのですが、実際はどうなのでしょうか。

村田さん:仕事を学びに行く、かつ語学力を高めるという目的で1年間海外へ行けるという若手社員対象のトレーニー制度があり、ヨーロッパやアメリカ、東南アジア、中国など世界どこでも行ける機会はあります。ただし、海外の工場から設計や生産技術の人が欲しいという要望がないと行くことができないです。私の同じチームの方もトレーニー制度で去年、フランスに行っていたり、毎年部署から1人は海外へ行っていると思います。トレーニー制度以外の出張などは、ある時は頻繁にあり、ない時は全くないです。これも仕事のタイミングによって変わってきます。また、海外赴任は、ある程度キャリアを積んでいる方(10年前後)がすることもあります。

ー 今後、村田さんは海外へ行きたいという希望はありますか?

村田さん:そうですね、トレーニー制度が使えるうちに海外へ行きたいなと思っています。

- そのトレーニー制度にTOEICの点数など条件は何かありますか? あれば何点くらい必要なのでしょうか。

村田さん:はい、TOEICの点数の条件はあります。地域によって違いますが、基本的に600点は必要です。


―― 質問へのお答えありがとうございました。では、次は学生から集めた質問にお答えしていただこうと思います。


ー 生産技術職の楽しさ、やりがいを教えてください。

村田さん:実際に製品を作っているところを見て、自分で考えたものがそのまま世に出るというところにやりがいを感じます。開発や設計では直接関わっていても、なかなか現物を見ることができないと思いますが、生産技術は現地現物で作っている製品、設備に携われるので、その点がこの仕事ならではの楽しさや魅力だと感じています。


ー 生産技術職は、どのようなスキルや思考を持った人に向いている職種だと思いますか?

村田さん:例えば、新製品の生産準備をする時、数週間や数カ月でできる話ではなく、かなり長いスパン(設備導入となると半年から1年間、既存の設備でも3カ月から半年間)かかるので、先を見通して計画を立てれる、すぐに行動できる人が向いていると思います。

ー 学生生活の中でそのスキルを身につけたと思う何かがあれば教えてください。

村田さん:学生時代に短期留学へ行ったのもそうですし、元々よく行動する性格だったことが大きいと思います。なので、その時にしかできないことを躊躇わずに挑戦することが大事だと思います。


- 入社前と入社後で仕事のギャップがあれば教えてください。

村田さん:入社前は、『大変そう…』『女性が少ない』というあまり良くない印象でした。実際に配属されて、やはり女性は少なかったですし、現場への移動などで体力的に大変な部分はありました。しかし、思っていたよりも現場の方との関わりが多く、とても良くしてくださるのでそういった面で仕事はやりやすいと感じています。また、たくさんの部署と関わるので、色々な人と色々な分野で関われるという良い面でのギャップがあります。

- 先ほど仰られていた関わりが多いという点で、業務上、毎日のように色々な方々と関わる機会があるということでしょうか?

村田さん:毎日というわけではないです。基本的には自分の担当製品のチームの中で仕事をすることが多いです。しかし、現場にはほぼ毎日行くので、現場の方とは毎日顔を合わせます。また、その現場で不良が起き、生産技術内で完結できない時は、他部署に関わるので、そういった面で様々なところと関わる機会があることになります。


ー 生産技術職において、学部、修士、博士といった学歴の違いに関係はありますか?

村田さん:それは一切ないと思います。おそらく、学歴ではなく仕事ができるかどうかが大事だと思います。

ー 学部と修士の割合について、どちらかの方が多いなどありますか? また、女性が少ないとお聞きしましたが、女性の割合についても教えていただきたいです。

村田さん:そうですね、年によって違いはありますが、やはり修士の方が多い気がします。女性の割合ですが、私の部署は大体130人いるのですが、その中で(女性で)生産技術という仕事を行っている人は私を含め3、4人しかいません。部署全体でいうと10人くらいにはなりますが、開発や設計と比べると少ないと感じます。


- 生産技術職は設計と現場の板挟みに遭うことがあると聞いたことがあるのですが、実際に大変だった経験があれば教えていただきたいです。 また、どのように解決したかも教えていただきたいです。

村田さん:実際に去年ありました。製品が立ち上がってから何年も経っていたところに突然、製造の方で不良が発生しているという連絡があり、まず生産技術として原因調査をしました。しかし、やれることはやったのですが不良が収まらないので、設計の方を交えて打ち合わせをするのですが、何年も経っている既存製品の図面を変えることは難しく、どうすることもできない完全な板挟み状態になりました。最終的に、設計の方が納入先のメーカーさんに説明しに行き、図面を変えることで解決しました。

色々な部署が絡む場合、難航することもありますが、1人1人が協力する気持ちで取り組んでいくことが大切という経験を得ることができました。


- 最後に、これまでのお話から様々な部署の方と関わる機会が多いとのことで、やはりコミュニケーション能力は必要となってくるのでしょうか?

村田さん:そうですね、コミュニケーション能力があった方が自分を持つことができて意見を前に出せると思うので、話せることに越したことはないと思います。


ーー 質問へのお答えありがとうございました。インタビューは以上になります。本日はお時間いただき、ありがとうございました。


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記事はこちらで以上になります!お読みいただき、ありがとうございました!

他にも様々な職種にインタビューを行いましたので、順次更新していきます!

次回の更新をお楽しみに♪

SAYA 彩綾

名古屋工業大学女子学生団体 彩綾~SAYA~は名工女子たちが学科・学年を超えてつながり、名工女子らしく輝ける場を作ることを目的とした団体です。

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