今回、株式会社FUJIさんに設計職についてインタビューしました!
インタビューに参加していただいたのは、入社9年目の第一機械技術部で設計職に携わっている女性の社員さんです♪
今回のインタビューでは、設計職の仕事内容だけでなく、設計職ならではの楽しさや難しさ、やりがいなども教えていただきました♪
お話をお聞きして、設計職の仕事内容について知らなかったことをたくさん知ることができたり、会社の雰囲気を感じることができたりしました。
設計職に興味がある方、自分に向いている職種を見つけたい方などはぜひ、下のインタビュー記事をご覧下さい!
また、FUJIさんのホームページも合わせてご覧ください!
少しでも皆さんの将来に役立つ記事になっていれば嬉しいです✧
↓↓以下インタビュー内容↓↓
―所属する部署部門名と仕事内容を教えてください。
社員さん:【RS(ロボットソリューション)事業本部】の【第一機械技術部CHプロジェクト】で【機械設計】の仕事をしています。
仕事の内容としては、【NXTR(ネクストアール)対応の省人化・メンテナンスユニットの開発】を行っています。もう少し詳しく説明すると、FUJIの主力製品である電子部品実装ロボットのうち、電子部品を回路基板上に装着するヘッドと呼ばれるユニットや、電子部品を供給するフィーダを装置にセットし、必要な機能が問題ないか検査したり、自動で給油する装置の開発を行っています。それらの開発業務のなかでも、ユーザーや営業からの要望の分析をしたり、その要望から仕様の検討を行ったり、実際に図面を描く仕事や出来上がったもののコストダウンや不具合対策などを行っています。
――ご説明ありがとうございました。では、これから仕事内容について深堀りさせていただこうと思います。
―どのような観点で設計を行っているのでしょうか。
社員さん:まず仕様を検討する段階では省人化ユニットなので、実際に人が行う作業を装置に置き換えた時に、人が行う作業よりも装置が行った作業の方が時間が少なくなったり、人の手がかかりにくくなっているかどうかなどの効果がきちんと出ているかどうかの検討を行います。具体的な装置の構成が決まった後は、人が使う装置なので作業性や安全面を考慮して設計を行います。
―コスト面を考えている方は別にいらっしゃるのでしょうか?
社員さん:実際に部品を調達する部署の中に、コストダウンを考える専門の部署があるので、そちらの人達が考えたり、一緒に考えたりしています。
―設計に問題がないか確認するために、実際に試作品をつくることはあるのでしょうか。それともシミュレーションなどのみで確認するのでしょうか。
社員さん:どちらも行いますがシミュレーションだけで”終わり”にすることは少ないです。シミュレーションを行っても必ず試作品を作ってシミュレーション通りにものが出来ているかの確認を行っています。簡単な部品であれば、解析やシミュレーションを行わずに試作品だけ作って終わりにすることはあります。
―試作品が上手くいかなかった時は、上手くいくまでシミュレーションと試作を行うのでしょうか。
社員さん:その場合が多いです。ただ、すごい大きい部品とかだと、何回も作って実験することが出来ないので、シミュレーションである程度詰めてからもう一回だけ作るとか、一部分だけ作り直すみたいなことをしています。
―1つの製品の設計にはどのくらいの人数が関わっているのでしょうか。また、作業はグループ単位で行うことが多いのでしょうか。
社員さん:私が担当している省人化ユニットは、あまり大きな装置ではないので、メカ設計が1〜2人、他にソフトや電気の設計者が加わって、合わせて全体で10人前後ぐらいの人が関わっています。実装ロボット本体だと装置がすごい大きくなるので、メカ1人だとやりきれない部分があるので、関わる人数が増えてきます。
―設計がうまくいかないときは、どのようなことをしていますか。
社員さん:すぐ近くにいる先輩社員に相談します。
―職場の雰囲気は、やっぱり相談しやすい仲の良い雰囲気なんですか?
社員さん:そうですね!全然堅苦しい会社ではないので、気軽に聞ける雰囲気の中で仕事をしています。
―学生時代にやっておけば良かったことがあれば、教えてください。
社員さん:もう少し国内海外問わず、旅行に行けば良かったなって思っています。FUJIはGWや年末年始など、お休みはすごい長いんですけど、世間一般もお休みなので、どこも混んじゃって、私はあまり混んでる中行きたくないなっていう思いがあるので・・・。そうすると、他の日ではあまりまとまった休みがとれないので、国内だったら金曜日とか月曜日に有休をとって土日と合わせて旅行に行けるんですけど、海外だと長い休みを取らないといけないので、ちょっと学生のうちにやっておけば良かったかなって思っています。
―有給は取りやすい環境なのでしょうか。
社員さん:そうですね。「有給取ります」って言えば、「はい。わかりました。」で通してくれるので、ダメって言われることは無いですね。
――質問へのお答えありがとうございました。では、次は学生から集めた質問にお答えしていただこうと思います。
―設計職は、どんなスキルや思考を持った人に向いている職種だと思いますか。
社員さん:もちろん設計するための機械の知識は必要なんですけど、他にもコミュニケーション能力とかプレゼン能力も必要だと感じています。あと、どのような人が向いているかということですと、前向きな人、目標に向かって頑張れる人が向いている職種だと思います。
―プレゼン能力はどのような時に必要だと感じますか。
社員さん:お客様のところに行ったときに、例えば「こういう装置がありますよ。こういうことが出来ますよ。」と装置の説明をする時や、開発の中で役員さんに向かって、「こういう装置がつくりたいんです。」とプレゼンで説明する時があるので、そういう時に必要になってきます。
―役員さんにプレゼンをする時に、却下されることはありますか。
社員さん:ありますね(笑)「もう一回考え直してね。」みたいな感じに言われますね。完全に却下ってことは無いんですけど、「こことここの検討がまだ足りないよ。」とかそういう風にもう一回考え直してくださいっていうのはあります。
―設計職において、機械系以外の知識で何か役に立つ知識はありますか。
社員さん:データ整理とかでExcelをよく使うので、関数やマクロとかの知識があると、なにかと便利ですね。
―その知識は、入社してから徐々に身につけましたか。
社員さん:私の場合はそうですね。学生の時に、Excelでデータ整理をする機会がほとんどなかったので、簡単な関数は知ってたんですけど、複雑なものとかは入社してから覚えていきました。
―それは、しっかりと教えていただける環境なのですか?
社員さん:Excelは自分で独学ですね。必要になった時に、webで調べて覚える感じです。
―設計職について入社前と入社後のギャップがあれば、教えてください。
社員さん:設計って聞くと、機械を作るとかCADで図面を描くみたいな仕事なのかなって思っていたんですけど、実際にはそれだけじゃなくて、装置をどのように動かすかの仕様検討や、手配した部品の納期の調整なども設計でやらなきゃいけないことがあるので、その辺りがギャップでした。
―仕様検討や納期調整など、全て1人で行っているのですか?
社員さん:仕様検討については、自分で考えたものを自分の課長とか部長とかに説明して、「他にこういう仕様はどうなの?」っていう風に皆で検討する場もあるんですけど、納期調整については、どっちかっていうと自分が指示を出す側で、部品を調達する部署に対して「この部品の納期はどうなっていますか」って聞いたりするのが主な仕事です。
―納期調整は全て自分で考えているのですか。
社員さん:自分で考えてというよりは、社内のシステムでいつに入るってわかるソフトがあるんですけど、そこにまだ納期が出てきていないものを、実際に調達する担当者に「これの納期はどうなってますか。」って聞くことが多いですね。
―そういうお仕事は、入社してどれくらい働くと1人で任せてもらえるようになりますか。
社員さん:んー。難しいですね(笑)小さい部品とかだったら、すぐにでも自分でやることが多いんですけど、例えば、実装ロボット全体で装置を作ってますとか、そういう風になると、リーダークラスの人とかがやっぱり行うので、15年とかぐらいですかね。ちょっとわかんないですけど…(笑)
―やっぱり、大きなものになると、たくさんのことをやらなきゃいけなかったり、難しかったりするからですかね?
社員さん:そうですね!ものが大きくなればなるほど、より上の役職の人が行うというイメージを持っていただけたら良いかなって思います。
―設計職において、学歴の違いは関係あるのでしょうか。
社員さん:仕事をしている中では、全く感じないです。
―やはり研修プログラムがしっかりしているからこそ違いは関係ないのでしょうか?
社員さん:それもあると思います。実際に私は全然機械と関係ない学科だったんですけど、今実際に機械の仕事をしているので、研修で機械の仕事はどうだっていうのをきちんと勉強させてもらって、今出来ているので、学部とかあまり気にせずに、自分のやりたい仕事がやれるような研修が用意されているかなと思います。
―研修は入社1年目以外も定期的にあるのでしょうか。
社員さん:そうですね。3年目研修とか、自分の役職が上がっていくとリーダー研修などいろいろ用意されているので、その時の自分の能力に応じた研修が用意されています。
―設計職の楽しさや難しさ、またやりがいを教えてください。
社員さん:難しさなんですけど、まず設計全般に言えることで、仕様を満たすために必要なことをすべて図面上に表現しなければいけない、2Dの図面の中に全て入れなければいけないのが難しく感じます。あと、現在担当しているユニットに関係することで、省人化の効果の証明やメンテナンス合格基準が明確な指標が無いので、それを決めるのが難しいなと思っています。
楽しさややりがいは、やっぱりお客様から嬉しい報告をもらった時はやりがいを感じています。
―お客様の声を直接聞く機会があるのでしょうか。
社員さん:そうですね。国内のユーザーさんだと、実際にお客様のところに行く機会もあります。ちょっと今はコロナの時代なので中々無いんですけど、その場合は、例えば外国のお客様だとメールで報告をもらったりするので、機会があればお客様のところにも行けるって感じですね。
―やはり英語を使う機会は多いのでしょうか。
社員さん:私は今のところ無いですね。FUJIの中から代理店に駐在している社員さんがいるので、その方だと普通に日本語が通じるので、日本語でやり取りしています。
―9年間の中で大変だったことや印象に残っているエピソードを教えてください。
社員さん:大変だったのは、まだ設計に配属される前に検証って部署があるんですけど、出来上がった機械がどういう挙動をするかとかの検証をする部署なんですけど、そこにいた時は、なかなか不具合不具合みたいな感じで、やることが多くて大変でした。
印象に残っているのは、今省人化ユニットを担当しているんですけど、その前はNXTRの本機の中のユニットを担当していたので、その実装ロボットが初めて展示会に出展されたときは感慨深かったですね。
――質問へのお答えありがとうございました。インタビューは以上となります。本日はお時間いただきありがとうございました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
記事はこちらで以上となります!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
0コメント